立会外分売とは?
ローリスク投資の代表格、立会外分売。
株式投資を行っている方、特にIPO(新規公開株)投資を
行っている方の中には、立会外分売と言う言葉を
聞いたことがあるかもしれません。
通常の株式取引とは異なり、証券取引所の取引時間外(立会外)で
売出される取引ですので、このように呼ばれます。
なぜ、立会外分売を実施するのか?
それは、
・大株主が大量の株式を売却したい。
・株主数を増やして東証一部への昇格条件を満たしたい。
・株式の流動性を高めたい。
大きく分けると、上記三つの理由があります。
いずれにしても、多くの株式が売却されることになります。
それは、株価に大きな影響を与えてしまうため、
取引時間外(立会外)で売出しをするのです。
売出された株式は、分売実施日から売り圧力が増える形で
需給の悪化(株価の下落要因)を招いてしまうため、
市場価格で売出しをしようとしても
投資家は買ってくれません。
そこで、立会外分売を実施する前営業日の終値から
2~4%程度割り引いた価格で売出しすることで、
投資家に買ってもらうのです。
これが、立会外分売です。
利益が見込めるのか?
実績に沿って解説しましょう。
2020年の実績
実施件数 87件
実施日の寄付きで売却した場合の結果
利益になった案件 64件
分売価格と同値 8件
損失になった案件 15件
勝率73%
さらに、
貸借銘柄に限定した場合
実施件数 20件
実施日の寄付きで売却した場合の結果
利益になった案件 16件
分売価格と同値 1件
損失になった案件 3件
勝率80%
※いずれのデータも筆者調べ
上記の結果の通り、
非常に利益の見込める、勝率の高い取引と言えるでしょう。
さらに詳しくデータをご覧になりたい方は、
楽天証券に立会外分売の結果が記載されています。
すべての立会外分売に参加すべきなのか?
結論から言えば、NOです。
条件を一つ一つ検証する必要がありますので、
ここからは、それを解説していきます。
5年間すべての分売を分析してきた筆者が教える、参加する条件はこれだ!
貸借銘柄で、かつ空売り(信用売り残)が積み上がっている。
分売発表後に新規で空売りが入ると、
分売実施日以降に買い戻されます。
その買い戻しが株価を押し上げるため、
売却時の利益が出やすくなります。
分売数が少ない、直近の出来高が多い。
出来高に対する分売枚数が少なければ、
需給悪化の影響が少なくなります。
発行株式数に対する、分売枚数が少ない。
これも需給悪化の影響が少なくなります。
割引率が高い。
東証一部への昇格を目的としている。
昇格時には株価が上がるので
それを見越して売り圧力が抑えられます。
発表から実施日前日まで、株価が十分に下がっている。
割安な価格まで株価が下落していれば
反発して大きな利益も見込めます。
前日のアメリカ市場が上がっている。
相場全体の地合いにも影響されます。
申し込み締め切り時間は?
色々な要素がありますね。
一つも条件を満たしていない案件には
当然、参加はお勧めしません。
分売に参加するかどうかの判断は、
実施日の締め切り時間までにすることになります。
証券会社によって異なりますが、
ネット系証券会社の場合は、
朝の8時20分もしくは30分までになります。
前日のアメリカ市場の結果を確認してから、
判断するのが最も安全と言えますね。
実際に立会外分売に参加しよう!
立会外分売に参加するには、
取り扱いしている証券会社に
口座開設している必要があります。
分売に参加できる証券会社は?
松井証券、マネックス証券、楽天証券、
SBI証券、野村証券、SBIネオトレード証券、
丸三証券、みずほ証券、大和証券
※みずほ証券、大和証券は電話で申し込みになります。
必ず購入できるわけではない!
利益が見込めそうな案件は、
分売に参加する投資家が多くなるので、
抽選ということになります。
逆に言えば、
抽選にならずに申し込み分が全て配分される案件は、
損する確率が高い案件ということになります。
まとめ!
利益が見込める案件に限定して分売に参加し、
抽選で配分があった場合に利益が出る、
これが立会外分売という投資法なのです。
筆者は毎年10万円以上、
安定して利益を出しています。
分売は、平等抽選です。
初心者でも、好条件の分売に参加することを
継続できれば、同じように利益を出せるでしょう。
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コメント
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