ほぼ100%利益が出る投資法
優待クロスとは?
正式名称はありません。
多少、後ろめたさのある取引ですので、
メディアに取り上げられることも
ないのだと思います。
もう少し丁寧に言うと
株主優待クロス取引
ですかね。
ネット投資家の間では
鉄板の投資法です。
簡単に説明すると、以下の通り。
欲しい株主優待があったとします。
それを手に入れるためには、
株主になる(株を買う)必要があります。
でも、値下がりしたら損をするので
気軽に株を買うわけにはいきません。
そこで、以下の取引をすることになります。
現物株を買う時に、同時に信用取引で売る※のです。
※空売りのこと。株価が下がった時に利益を得る取引。
このポジションにすると
株価が上がっても、下がっても
損益には影響ありません。
このポジションで、
配当や優待を貰う権利日を迎えると
株主としての権利を手に入れることが
できます。
ただし、配当は貰えるのですが、
信用取引で売っているので
支払いの義務も発生します。
したがって、プラマイゼロ。
株主優待を貰える権利だけが
残ることになります。
この取引で株主優待を手に入れる取引を
優待クロスと言うのです。
注意点
信用取引で売る(空売りを入れる)場合、
逆日歩※が出る場合があります。
※信用取引で売る場合、貸株料という金利がかかります。
さらに、信用売りが増えると追加の金利逆日歩が発生します。
最大で株価の数パーセントになることもあるので、
株主優待の価値を上回るコストにになる場合もあります。
そこで、逆日歩が出ない信用取引(一般信用)が、
最近主流になりつつあります。
一般信用とは?
一般信用売りのことを示しています。
一般信用買いもあるのですが、
使う機会はほとんどありません。
証券会社が独自のルールで信用取引を
提供しているのですが、
共通している事は、
逆日歩が出ない、と言うことです。
金利や、返済期間などは、
証券会社ごとに異なっています。
ですので、
まず、
金利や手数料、資金拘束の期間、などのコストを計算します。
次に、
優待価値との比較をします。
コストに見合うだけの価値のある取引であれば
実行します。
この一般信用売りの場合、
株数に制限があるので、
価値のある優待の場合、
早く売り玉がなくなってしまいます。
ですので、
取引を実行する(クロスする)タイミングが
重要になります。
お勧め証券会社
SMBC日興証券
取り扱い銘柄が多く
売り玉数も多い。
しかも金利1.4%と低コスト。
信用取引手数料は無料。
初心者から上級者まで、
少額投資家から大口投資家まで。
圧倒的にお勧めです。
SBI証券
金利3.9%で高めです。
クロス用の一般売りは権利日から
遡って15日営業日前からです。
価値のある優待銘柄の場合、
3週間前ぐらいに
クロスすることになります。
フライイングゲットと言われている
クロス方法があり、一日早くクロスを
仕込んで、
権利日の翌日に強制決済させる方法です。
※信用取引は期間が決まっているので
その期間を過ぎると強制決済されます。
価値のある売り玉は、皆この方法で
売り玉を取るので正規の15日前には
残り物しかなくなります。
現物、制度信用、一般信用と
それぞれ一日当たり100万円まで
取引手数料が無料です。
※アクティブプランの場合
GMO証券
金利3.85%
SBI証券を意識してます。
15日営業日前からクロスできますが、
15日を過ぎて強制決済された場合、
信用取引が停止になりますので、
ご注意ください。
フライングゲットはやめましょう。
手数料が無料ではないので
その分コストがかかりますが
比較的安い手数料です。
また、手数料がかかる分、
売り玉の在庫が遅くまで残るケースが見られます。
楽天証券
短期銘柄は15日前からクロスを仕込めます。
SBI証券、GMO証券は15営業日前なので
一週間ほど日程が遅くなります。
金利はSBI証券と同じ3.9%
手数料は総額で100万円まで無料。
※一日定額コースの場合
SBI証券より不利ですね。
長期銘柄というのもあります。
こちらは、いつでもクロスできます。
金利も1.1%と最安です。
その分、早めに売り玉がなくなりますので
資金拘束との兼ね合いになりますね。
また、一か月以上、クロスすると
単位株(100株)当たり100円の
管理料がかかりますので、
安い株を1か月以上前にクロスすると
コスト率が高くなってしまいます。
松井証券
金利2%(長期銘柄の場合)
2021年2月から短期銘柄も
始めました。
こちらは3.9%でSBI証券と同じ。
総額50万円まで手数料は無料。
株コム証券
金利2.25%
信用取引手数料は無料。
ただし、現引き、現渡しに
手数料がかかります。
現引き、現渡しに手数料がかかるのは
おそらく株コム証券だけだと思います。
結局クロスすると普通の取引手数料が
かかるので、
信用取引が無料=クロス取引無料とは、
なりません。
現引き、現渡し
優待クロスには必須の知識。
信用取引を決済する方法の一つです。
SMBC日興証券の場合、
信用取引は無料ですが、
現物取引は手数料がかかります。
ですので、現物株を買うときは、
信用取引で買って、それを現引きするのです。
現引きとは、信用取引で買ったポジションを
現物にして引き受けることです。
これは、信用買いを清算する方法の一つなのですが、
現物株を買う時に使うことがほとんどですね。
クロスのポジションを清算する時は
それぞれを別々に清算するのではなく、
現渡し、と言われる手法で清算します。
信用売りを清算する方法の一つで
売りポジションを清算する場合は、
通常、返済買いをしないとならないのですが、
現物を持っている場合は、
現物を渡すことで売りポジションを
清算することができるのです。
現引き、現渡し
いずれも手数料がかかりません。
※株コム証券を除く。
ですので、優待クロス取引には
現渡しは絶対実行。
現引きは、現物取引無料なら
不要ですので、個別に判断となります。
※現引きの際、信用買いから現引きのするのですが、
信用買いの際、一日分の信用金利がかかります。
優待クロス取引の裏技
松井証券の場合、
50万円まで手数料が無料と書きましたが、
現物買い25万円、信用売り25万円が
上限となってしまい、
使い勝手が悪いと思われるのでは
ないでしょうか?
実際は、信用売りで50万までを売り建てして、
買い建ては、一日信用で買い建てるのです。
そして、すぐに現引き。
一日信用については、上限なしで
手数料が無料ですので、
松井証券の場合は50万までクロスできます。
当然、SBI証券、楽天証券の場合は100万円ですね。
金利はいずれも1.8%です。
コメント
[…] どうも、”全力で稼ぐ人”です。 初心者の株式投資家向けに 各証券会社の特徴を 説明していきたいと思います。 まずは、SBI証券。 個人的には一番重要な証券会社です。 まず手数料が安い。 現物取引、… 初心者向け株式投資 入門編④立会外分売 初心者向け株式投資 入門編⑥優待クロス […]