株式投資を始めた頃、
権利日の翌日(権利落ち日)に、
かなりの確率で株価が下がる・・・
このように思われたのではないでしょうか?
配当金や優待をいただける権利が、
なくなるのですから、
価値が下がる→株価が下げる
当然のことだと思います。
それなら、そのタイミングで空売りしたら
儲かるのでは?
このように考える人、結構多いと思います。
重要なポイント!
権利日から権利落ち日に空売りした場合、
配当金を支払うことになります。
ですので、
配当金以上に下げた場合は利益となり、
配当金よりも下げなかった場合は損失
このようになります。
配当金狙いで、
権利日に株を買って儲かるのか?
この考え方と同じで、
配当金をもらっても、
それ以上に株価が下落したら損失となります。
しかもこの場合は、
配当が源泉徴収20%される分、
不利な取引となります。
配当金をめぐって、
”売り買い”しても、
勝算はないものと思って良いのではないでしょうか?
それでは、
株主優待をめぐって”売り買い”した場合は?
権利落ち日に値下がりすると見込まれる金額は、
配当金と株主優待の市場価値の合計額となります。
※あくまでも理論上
ですので、
株価に対して株主優待の市場価値が高い銘柄は、
配当金以上に値下がりする可能性が高くなるわけです。
例えば
3月銘柄 6904原田工業
株価 およそ10万円(100株)
配当金(予想) 500円 ※会社四季報
株主優待 クオカード3000円
※データは2022年4月現在
この原田工業の場合は、
権利落ち日には、
配当金500円とクオカード3000円、
合計3500円値下がりすることになります。
※理論上
1株当たり、1000円→965円になることが
予測されます。
それなら、
この原田工業を権利日に空売りすれば、
35円の値下がり−配当金支払い5円=30円
1株当たり30円、
空売りで利益が見込めることになります。
100株(およそ10万円)で3000円の利益!
実際は、
権利日の大引け→権利落ち日の寄付き
2700円の下落となっております。
空売りした場合は、
配当金の支払い義務が500円発生するので、
2200円の利益となります。
誤差の範囲内と言える、
理論通りの下落となりました。
この、原田工業を権利日に空売りすることができれば、
かなりの高確率で利益を得ることができたわけです。
結果的には、2200円の利益ですので、
クオカード3000円いただいた方が、
正解だったわけですが・・・
クロス(優待クロス)の説明はこちら
クオカードは現物を長期保有しておりますので、
4000円いただけることになっております。
一般信用を利用して稼ぐことは、
実は”ローリスク投資(トレード)”なのです。
本当は初心者ほど、
この”一般信用(空売り)を活用した手法”を
マスターするべきなのですが、
安易な値上がり期待の博打トレードで、
結果を出せない人を多く見かけております。
私自身は、
毎月の収支でマイナスになったのは、
2年以上も昔の事。
過去4年を振り返っても1回だけです。
株式投資(トレード)で勝ち組になるには、
”負けない事”
勝てる根拠のないことは、やらないことですね。
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